組合発展に全力を挙げて邁進する所存でありますので、皆様方のご指導、ご支援を心からお願い申し上げます。 昭和49年セリノール防水事業協同組合を設立致し、日々変動する経済環境の中、当組合も来年、設立50周年を迎えようとしております。これもひとえに監督官庁をはじめとする関係各位の皆様、また、何より長年、理事長を勤められた奥山前理事長をはじめとする組合員各位のご支援・ご協力の賜物と心より感謝申し上げる次第です。 さて令和3年度は新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだことにより新規感染者数が緩やかに減少したほか、一年延期となった東京オリンピック・パラリンピックが無事に開催されたことに加え、大阪におきましても大阪万博の計画発表やカジノ含む統合リゾート(IR)誘致に向けた事業者が決定するなど明るい兆しが見え始めた一年となりました。 新型コロナウイルスも落ち着き始めとは言え、新型コロナウイルスによる経済や生活への影響は今もなお深刻であり、予断を許さない状況です。 我々、建設業においても民間設備投資の減少や建設資材の高騰などにより厳しい経営環境が続くことが懸念されますが、安定した工事量の確保や適正な利益を確保することにより、防水業界の経営基盤の安定を図ることが重要と考えております。 一方、近年大規模な自然災害が各地で多発ており、今後も激甚化・頻発化が予想され、さらに大規模地震の発生も懸念されている中、これらの危機に対応する為に策定された防災・減災・国土強靭化の推進が必要不可欠です。 当組合といたしましては組合員皆様の適正な利益確保や技術力の向上につながる新商品の開発や研究活動の推進を重きに置き、防水業界の課題である担い手確保の為、働き方改革の実現に向けた事業を推進するとともに防水業界の魅力の発信など広報活動を展開してまいる所存です。 今後とも当組合への皆様方のご支援とご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。 当組合はケイ酸質系塗布防水材【セリノールDS】、常温工法・改質アスファルト防水【スーパーフレックス100S】、ポリマーセメント系塗膜防水材【スーパーフレックスEV・D2】高圧注入止水工法【TAPグラウト工法】そして各種商業施設、病院、マンションなどの汚水処理水槽を対象とした防食防水工法【ビルピットガード】で土木・建築構造物の地下、水槽等の防水・防食・止水工事に従事しております。 近年、建築・土木のいずれの分野でも地下外壁防水は先やり防水工法が増えてきております。 私どもはこれからの先やり防水に応えていくために、スーパーフレックス100Sで対応いたしております。 平成18年11月に日本建築学会よりポリマーセメント系塗膜防水工事施工指針(案)・同解説が発刊された事により、スーパーフレックスEV・D2への需要増が期待されております。 またビルピットガードは無溶剤型VEエポキシ樹脂ノンクロスタイプで人の多く集まる建物の除害施設(コンクリート躯体)を有機酸・無機酸の混在する腐食環境から保護する防食工法です。 更に平成22年11月に5番目の柱として【超微粒子不分離型高炉スラグ系無機注入材ウルトラマイクログレイン】を上市致しました。 ウルトラマイクログレインはTAPグラウト高圧注入システムを利用しコンクリートと近似の性質を持つ無機系材料をコンクリート空隙部に圧入することを目的に作られ、特殊な粉体の配合により水中分離抵抗性を有することで、ブリージング、沈殿分離を起こさず低圧・高圧注入可能な新開発材料です。 地下防水で37年以上培ってきた技術を駆使し、より質の高い施工を行なう技術集団として社会に貢献できるよう邁進してまいります。 技能向上と施工の標準化を図り、信頼される工事を目的に、全国7ブロック毎に講習会を行い、受講修了者には『セリノール管理士証』・『ビルピットガード専門技術者認定証』を発行しています。 今後とも日本セリノール防水事業協同組合に絶大なるご支援、ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
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